国立大学法人 電気通信大学 榎木研究室

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活動の報告

【出張講義】山形県立村山産業高等学校

投稿者:榎木

1月22日(月)に,山形県村山産業高等学校へ招待され訪れました.
昨年の2月に山形県を初めて訪れてから約1年で4回目の訪問となりました.

今回の出張講義は,生徒達の学習成果発表会から参加して,農・工・商のそれぞれの分野で成果発表を聞くことができました.
これまでの出張講義と言えば,通常は私が話して終了するパターンのみでしたが,高校生が実際にどのような活動をしているのかを知ることができたことは,私としても貴重な体験で初めてのケースでした.
ロボットや風車を設計して作ったり,台湾への留学体験,サクランボ農園用の自動屋根開閉システムなど,柔軟な高校生達の発想と試行錯誤によって産まれた製品を実際に見ることで,私が忘れて失いかけている柔軟な発想力へ自答を促してくれました.
例えば,学生時代に流体力学を学んだからこそ今の研究の一部に役立っている一方で,高校生達が得た流体力学の知識に私にはできない発想がプラスで組み込まれてできた風車は,常識にとらわれない手段で行っていてきちんと駆動している様子を見ることで,頭が凝り固まっていることを認識させられました.

伊藤校長先生が,「高校生のうちに沢山失敗もできるメリットを最大限に活かせて活動してくれている,本校の生徒達は誇りである」
という趣旨のご発言をされたことが,私の印象に深く刻まれました.
一生懸命した結果の失敗は社会人になっても許される場合もあるけれど,失敗を恐れるために,無難な行動をしていることもあります.

今後は定期的に村山産業高校へ出向いて,エネルギーの講義や実験的研究をしていくことになっています.
可能性が沢山ある高校生との継続的な接点が出来たことに,伊藤校長先生や窓口となっている本木先生,そして山形県支庁の方々に感謝いたします.

*以下の写真は全て村山産業高校からのご厚意によりHP掲載が許可されています.

学習成果発表会の様子

生徒達が作った実際のロボットと風車

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