国立大学法人 電気通信大学 榎木研究室

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活動の報告

【ニセコという極寒の中で眠る】
マイナス環境で岩盤浴(金属浴?)

投稿:榎木

ニセコのマスコミ公開から約1ヶ月が経ちました。

1月中旬のニセコは、ほぼ毎日、常にマイナスの気温でした。

アルミ板に60 度の温水を流すと、その上に敷いた人工芝の上は40 度程度となり、暖をとりながら研究室の学生達5人と寝転んで休憩もしていました。
これは初公開です。

4.8 m^2(3.2 m × 1.5 m) つまり、3 畳ほどのアルミ板を使用しています。
アルミ板だから、余裕でこの位の面積の融雪が可能で、ほぼ均一温度になっています。
詳細な実験結果は精査中で、かなり直感的なものですが、15m^2、約 9 畳 はこの融雪ができていたかもしれません。

もちろん、雪が降っても積もりませんし、人工芝を引いて、我々は防寒着を着ているので、それらがクッションになり痛くもなく背中がぽかぽかと暖かく、極寒のニセコの外で寝ていたのは、おそらくあの時は私達だけだったかもしれません。
雪の中で寝るのは危険ですが、これは安全な眠りです。

疲れた体を、自分達が作った実験装置で癒やす。感慨深さもあります。
その時に、この温水が流れていなかったら低温火傷をしてしまう、しかし、自分達で安全を築き上げたのだと思うと、達成感は半端ないものです。

融雪を目的に作った物ですが、足湯みたいな感じで、冬期の1つの癒やしの場として観光地にしても楽しめそうです。

このように辛い作業もありながら、楽しみながらニセコの実験を行っていたのですが、非現実的なニセコでの体験は1ヶ月前とは思えない遠い昔のようです。

実際に寝ている様子(左から、榎木、武内、福井、高橋、小糸)

アルミ板のみで何も加工していない状態 もちろんこの状態の金属を手で触るのは危険!

徐々に人工芝の上の雪が溶けている様子

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