国立大学法人 電気通信大学 榎木研究室

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活動の報告

国際論文誌 Experimental Thermal and Fluid Science (IF=3.49) に採択

水の流動沸騰熱伝達に関する論文が,国際学術誌Experimental Thermal and Fluid Science (IF=3.49) に掲載されました.
掲載ページ:https://doi.org/10.1016/j.expthermflusci.2020.110147

この論文は自然冷媒である水を使用して,内径が数ミリ程度の小さな伝熱管内を水が沸騰・蒸発を伴って流動する現象について,実験的研究を行いその特性を明らかにしたものです.

査読では,本研究で使用した温度測定器(熱電対)の測定誤差が± 0.05 ℃しかないのは,オーダを間違っているのではないか,通常は± 0.2 ℃ 程度であるとの指摘を受けました.
本研究室では 水や水銀の三重点,錫や亜鉛の凝固点を利用することで高精度に温度測定が可能な温度計を母機として用いることで,実験に使用するために購入した熱電対を全て補正しています.
高精度温度計の測定精度は ± 0.001 ℃ 程度です.
この高精度温度計と温度校正のノウハウによって,通常の熱電対でも高精度に補正された熱電対として使用することが可能となります.
また母機となる温度計は産業技術総合研究所で1年に一度の検査および補正を実施しているため,実験装置と取得されたデータの信頼性を保つようにしています.

タイトル:Water flow boiling heat transfer in vertical minichannel
著者:Koji Enoki, Masahiro Ono,Tomio Okawa,Budi Kristiawan, Agung Tri Wijayanta

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