国立大学法人 電気通信大学 榎木研究室

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活動の報告

島津製作所 ガスクロマトグラフNexis GC-2030 導入

本研究室では混合冷媒のプール沸騰の伝熱特性解明を行っています.
そこで,従来の研究にない,伝熱の生じている伝熱面表面の混合冷媒の物性を測定するために,任意の場所での冷媒物性を正確に計るための実験装置を設計し製作しました.
これは,系としての冷媒の混合比率と,伝熱面の冷媒比率は異なると考えているためで,世界的に類をみないチャレンジングな研究です.
例えばエタノールと水の50%水溶液を混合させて沸騰させた場合,伝熱面での物性の比率も50%とは限りません.
この不明な沸騰現象が,次世代型の混合冷媒を用いた熱交換器の開発を複雑にしています.

ですから伝熱面における物性解析実験において,ガスの分析装置の精度が非常に重要になります.

そこで様々なガスクロマトグラフの中でも,島津製作所のGC-2030は世界最高レベルの分析性能を有していることから,導入にいたりました.
https://www.an.shimadzu.co.jp/gc/2030/index.htm

また,膜沸騰が生じるような伝熱面でも膜内部の成分分析が可能です.
今後も冷凍空調分野等(主として熱交換器の性能向上)で本研究室が社会貢献できるように,楽しみながら研究を遂行していきます.

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