国立大学法人 電気通信大学 榎木研究室

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CFDソフト Cradle CFDの導入

本研究室では気液二相流や多孔質体内の特性解明に向けて実験的研究を実施してきました.
この実験的研究は最終的には機械設計などに活かすことができるようにしていく必要があります.
また実験的研究だけでは不可能な計測,例えば多孔質体内の非常に小さな空間における任意箇所の温度や圧力測定を知ることは,物理的な解明を行っていく研究において非常に重要です.

そのためにCFD(Computational Fluid Dynamics)解析が重要となります.
実験結果を基にしたCFD解析は,実験結果の再現を可能とし,上述のように実験では得られない情報を得ることができます.
また,危険が伴うために大学で実験が不可能な場合においても,安全な実験で得られた似たような実験結果を基にCFD解析できるようにしておけば,ある程度の信頼性を持った結果をCFDで得ることもできます.

以上の事から,CFD解析は実験的研究と同様に研究をしていく上で重要となるため,そのツール選択は非常に慎重に行っていく必要がありました.

本研究室ではHEXAGONのCradle CFDを導入しました.
以前紹介したSTREAMもHEXAGON社のCFDソフトで熱流体解析で,実験結果をほぼ完全に再現することができていました.
そこに構造解析や振動解析などの機能を追加したもので,機械設計に必要なCFD解析をCradle CFDで行うことが可能であるため,導入に至りました.

つまり研究のことだけを考えるのではなく,CFD解析を更に活かし,予め開発をする段階で問題となりうることを予め洗い出しておくことを想定しています.
そうすることで,研究の初期段階で開発で生じる諸問題を回避する方法を検討した実験的研究が可能となり,研究速度が見込めると考えています.

* HEXAGON MSC Softwareの協力と許可を得て掲載しています.

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