【出張講義】
三鷹中等教育学校で高大接続の一環として講義
10月4日(火)の15:40から,東京都立三鷹中等教育学校の4年生と5年生(高校1年生と2年生)へ出張講義を行ってきました.
この日のために,進路指導部の柴田祥彦 先生とは9月中旬以降から打ち合せを行い,
” なぜ勉強をしなければならないのか ”
ということを,カーボンニュートラルを通じて熱く語って欲しいとの要望がありました.
近年では,何かあるとパワハラだと言われる時代で,大学で熱く語ることは講義では決してなく研究室内のゼミにとどめていました.
ですから,熱血的にお話しして欲しいという依頼があってそれを抑制する必要はないということで,とても熱い講義をする準備をしてきました.
今回は,カーボンニュートラルを題材にしつつ,なぜ勉強しなければならないのかについて,講義を行いました.
また,予め2台のサーモグラフィーを,講義が行われる2週間ほど前に貸し出し,生徒達に自由に使って色々な物を観察できるようにして,前もって熱エネルギーについて興味をもってもらうようにしていました.
講義は,もちろんなぜ勉強しなければならないのかということをお伝えしましたが,実験をすることで私が伝えたかったことの補強を行いました.
座学では当然理解している,減圧すれば沸点が下がるという皆さんが知っていることを,実際に水を真空中で沸騰させることで実体験としてもらいました.
そこにシリカゲルを置くと,沸騰は継続し,水を吸着すると色が変化するシリカゲルを真空中の一緒の空間に置くことで,水が冷却されて,シリカゲルが水を吸着して温まっていき色が変化する様子を見てもらいました.
今後,カーボンニュートラルを達成させるために必要な,吸着冷凍機の原理を知ってもらうことが出来たかと思います.
また,ビーカーを沸騰させながら,同じ大きさのビーカーの底部に氷をたっぷり詰めて,氷がこぼれ落ちない工夫をしてひっくり返して沸騰しているビーカーと接続しました(ビーカーの上にビーカーを置いただけ).
これでまずは雲ができ,そしてある瞬間から雨が降る様子が確認できました.
ゲリラ豪雨などがなぜ生じるのかの説明をこれで行いました.
生徒達は非常に熱心に講義を聞いてくれて,そして実験を大変喜んでくれたことで,私の今後の原動力をいただきました.
この学校で感じたことは,まず,講義をする教員を丁重に校門からお出迎えしていただき,そして迷いのないように案内をしてくださいました.
わざわざロッカーに私の名前をつけて靴まできちんと管理してもらったことにも驚きました.
そして私の案内役を担った生徒さんは,非常に品があるとても高校生とは思えないような振る舞いで,かつきれいな日本語を話していることに,この高校の教育について深く理解することができました.
大学教員として,高校生達に講義することは,私の中ではやはりとてもやりがいのある仕事だと改めて感じさせてくれました.
三鷹中等教育学校でであった方々,ありがとうございました!
そして当日は急遽,研究室の学生4名が,実験の準備以外に生徒達がケガしないように努めてくれました.ありがとう!
柴田先生から生徒の感想を送ってきてくださったので,原文のまま 三鷹中等教育学校_感想 公開しています.
*原文のままなので,一部の感想は文章が途切れている場所などあります.
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