【東京での雪】なぜ1週間たっても雪が残っている場所があるのか
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投稿:榎木
2月5日(月)は、東京でも雪が降りました。
今日10日(土)で1週間経ち、多くの場所では雪の形跡は無くなりましたが、所々にまだ雪が積もっています。
原因は何故でしょうか。
この1週間は、気温も氷点下にはおそらく下がっていないし、昼間は10℃を越す日もありました。
もちろん日光が当たらないような場所に多く雪の形跡が見られるというのもありますが、日光が当たる場所でも雪が残っている場所があります。
ですから、雪が残っている理由として、日光だけが直接的な原因ではなさそうです。
では雪が残る、残らないの原因は何なのでしょうか。
今、残っている雪に共通する点は、雪が降ったときに大量の雪が蓄積されていた場所で、雪の重さで固められた場所、もしくは雪だるまのような人工的に固めたものであることが解ります。
つまり、雪が大きな氷として残っていて、これらの雪の特徴として、現状ではとても固い状態にあることも触ることで体感できます。
また、アスファルトの上に今も残っている場所においては、溶け出しているために雨が降っていなくても地面が濡れていることも観察できます。
そしてこの雪の後の表面温度を計測すれば、0℃であることも特徴です。
これが融解熱と呼ばれるもので、水が氷に変化した際は、沢山のエネルギーを投入しないと、元の水の状態に戻れません。
この1週間で、熱の伝わりの良い、雨が降らなかったことも、現在の雪が残っている原因だと考えられます。
雨が降れば0℃以上の、水と接触することに等しいので、雪が残ることもなかったかもしれません。
同時に、空気がどれだけ熱の伝わりが悪いかということも、理解できます。
もし東京在住の方で、雪が残っている場所をみたら、興味があれば観察してみてください。
春先ではきっと雪国でも見られる現象かと思います。
雪国の人達が、この雪の性質に困らされているのは、水が固体として存在し、融解熱という大きなエネルギーのせいで、いつまでも氷として定位置に鎮座されることも一因だと考えています。
そしてこの性質を逆手にとって有効利用しようと昔の人達が考えたのが、雪室(ゆきむろ)であり、夏場でも天然の冷蔵庫として使っていたわけです。
過去の生活の知恵であった雪室は、冷凍庫が自由に使えるようになった現代において未利用熱エネルギーの保存場所として見なおされているようです。
雪というもの1つ取っても、自由研究に十分使える材料と思いますし、エネルギーの面白さを身近に感じることができるものですね。
2月11日の同じ雪だるまの形跡をこの記事を書いた後に撮って掲載しようと思いましたが、手遅れでした。。。
本当はBefore Afterがあった方が良かったのですが、2月10日には存在を確認出来ましたが、11日(日)の夜の小雨で消え去ったようです。
記事も消すか迷いましたが、内容は事実であり、どなたかの役にたてば良いと考えて、掲載しています。
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